パンくず
BLK クリーニングクロス
大規模改修工事に「スピード」と「高精度」をもたらした Leica BLK360
日本を代表する大手総合建設会社の大成建設株式会社は、本社の建築本部デジタルプロダクトセンターが中核となり、3D レーザースキャンおよび3Dデータ活用を推進している。2022 年9 月竣工のソニックシティホール棟大規模改修工事においては、らせん階段部分の形状を速く正確に把握するために、ライカジオシステムズのイメージングレーザースキャナー「Leica BLK360 G1」を使って3Dレーザースキャンを実施。複雑な曲面で構成される空間形状の高精度な把握をわずか「2 人で半日」で完了して、施工図精度の向上、工事着工時期の前倒しなど、大きな成果をあげた。今後は、作業現場の生産性向上効果をさらに拡大するため、3Dレーザースキャン業務ができる人材を支店レベルで育成するなど、3Dデータ活用拠点の全国展開を計画中である。 改修工事は「現況形状の正確な把握」から始まる JR 大宮駅から徒歩3 分。ソニックシティは、ホール棟、オフィス棟、ホテル棟の3つの部分で構成される総合コンベンション施設である。1988 年の竣工時は、オフィス棟が埼玉県で最も高層なビルとして話題を集めた。...
3Dスキャンデータでデジタルセット制作ワークフローを変革、 表現の自由度が広がりクオリティアップ
ツークン研究所は、東映株式会社の研究機関として、「バーチャルプロダクション」という概念のもと、映像文化へデジタル技術をどのように取り入れるかを研究している。なかでも撮影用スタジオセットやロケ地を、3DCG 技術を駆使して再構築した「デジタルセット」は、映像制作のワークフローを革新する重要な研究テーマだ。従来は、写真を用いるフォトグラメトリでデジタルセットを制作してきたが、2018年から 3Dレーザースキャナーを導入。ライカジオシステムズのイメージングレーザースキャナー Leica BLK360 を活用することで、デジタルセット制作に、正確さ、スピード感、自由度が加わり、ワークフローが効率化された。このような映像制作フローは、新しいエンターテインメントの創造にもつながる大きな可能性を持っている。 フォトグラメトリだけでは高度化するニーズに応えられない 映画、テレビドラマなど、多様な映像作品を制作する東映株式会社。東京都練馬区の東映東京撮影所内に、東映グループのポストプロダクション(撮影後作業)事業を集約している東映デジタルセンター、および研究機関であるツークン研究所がある。ツークン研究所は、「映像制作の未来をデザインする(DESIGN the FUTURE)」がミッションだ。同研究所が開発する「バーチャルプロダクション」には、撮影プロセスから時間や移動距離の制約を取り払い、表現の幅を広げる新技術としての強いニーズがある。 「たとえばロケ地の天候のコントロール。雨が降ると、監督、俳優すべてが足止めになったり、監督が望む形の雲が望む場所を流れるまで、カメラをセットして待ったりするロスを避けられます。サッカー場を埋め尽くす観衆をデジタルセットで作れば、大人数のエキストラを集めることなく、演技指示も的確にできます。体内を移動するミクロの旅や、炎上する城の中での斬り合いも、バーチャルプロダクション関連のさまざまな制作手法を使えば自由自在。爆破ロケのような危険な撮影も安全に行うことができます」と、ツークン研究所 VFXスーパーバイザーの小林真吾氏。従来型の制作手法から表現の制約を解き放つのが、「バーチャルプロダクション」なのだ。なかでも「デジタルセット」は、仮想の美術セットとして重要である。...
土地家屋調査士の現地作業を効率化、境界の 3D 表示もひと目でわかると好評
フェイスフル登記測量は、大阪市を本拠に、関西一円で事業展開する土地家屋調査士事務所である。土地家屋調査士とは、土地・建物の所在・形状等を調査・測量し、法務局へ登記手続きをする専門家だ。不動産の状況を登記記録へ正確に反映することによって、不動産取引の安全性確保、企業・個人の財産の明確化、相続等に伴うトラブル回避に貢献する公共性の高い仕事である。フェイスフル登記測量は、2019年11月にライカジオシステムズのイメージングレーザースキャナー「Leica BLK360」を導入して、現地測量作業のスピードアップ、効率化に成功した。次の目標として、3Dデータのさらなる活用・応用にチャレンジしている。 3D レーザースキャナーで現地作業のスピードアップを目指す 「土地家屋調査士とは、土地については、境界を確定測量したり地目(土地の用途区分)の調査を行ったりして、調査結果を法務局に登記申請します。建物に関しては、種類・構造・床面積を調査・測量し、これも法務局に登記申請します」と、フェイスフル登記測量を運営する土地家屋調査士の仲田隆司氏は紹介する。 フェイスフル登記測量の顧客は、注文建築や建売を手がける不動産会社を中心に、建築会社、設計事務所など。土地の測量・登記については、企業や個人からの直接依頼も多い。 「『境界』という目に見えないものを測量し、査定していますから、緻密かつ誠実な作業が大前提となります。隣接所有者との立ち会いにおける説明力など、業界に精通した経験値も不可欠です。ただし、『登記する』という最終結果さえ得られれば、サービス内容よりも、スピードや価格が評価されがちでもあります。そこでわたしはお客様がスピードや価格を求めるのであれば、それに応える企業努力が必要であると考え、新しいやり方・最新技術を積極的に研究してきました」と仲田氏は語る。 業務のスピードアップやムダな工数の削減をして、より良い案件対応・顧客対応をしていきたい。そこで注目したのが、3Dレーザースキャナーである。 BLK360 の“機動力”がアドバンテージを生み出す 業務革新の方法を模索していた仲田氏が、3Dレーザースキャナーを使う機会を得たのは2019 年のことだ。...
3D計測とVRを利用した文化財の新たな研究・展示手法
重要文化財に指定されている京都文化博物館では、小型で軽量な3Dレーザースキャナー「Leica BLK360」を用いて測量し、取得したデータを InfiPoints(株式会社エリジオンの製品)で加工してVRに出力した。出来上がったVRコンテンツは展示会の来場者に公開し、普段は非公開な屋根裏などの場所も含めてバーチャルツアーを体験できるようにし、文化財の保護という観点だけでなく、新たな展示の仕方としても点群データの活用を始めている。 重要文化財をスピーディに3D計測 京都文化博物館は、京都の歴史と文化をわかりやすく紹介する総合的な文化施設として昭和63年(1988)に開館しました。近代洋風建築の別館は、明治建築界の首領たる辰野金吾とその弟子・長野宇平治の設計になる旧日本銀行京都支店の建造物で、国の重要文化財に指定されています。 そこでライカジオシステムズ、株式会社エリジオン、株式会社神戸清光、及び京都土地家屋調査士会は京都文化博物館に協力し、2019年5月に小型で軽量な3Dレーザースキャナー「Leica BLK360」を使い、この別館の外観、別館内側のホール、屋根裏までを全て測量した(1)。取得した膨大な量の点群データはエリジオンの InfiPoints で加工し、VRで別館を閲覧するためのデータを成果物として作成した。 測量に使用した BLK360 について京都文化博物館で学芸員の村野正景氏は「驚くことに一回の計測に掛かる時間は3~5分程度。この時間には、測量だけでなく、計測箇所の写真も撮影している時間も含まれています。今回はこのスキャナーを含め4台を稼働し、ほぼ一日で別館の外観、別館内側のホール、屋根裏までの測量を完了しています。まさに驚くべきスピードでした」と感想を寄せている。 京都文化博物館...
Leica BLK スキャナ用クリーニングクロス。
品番: 939182